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書評:クレイジー・Dの悪霊的失恋1 ~ジョジョ要素を換骨奪胎

クレイジー・Dの悪霊的失恋1

ジョジョの名前を冠しているが、原作も漫画も荒木先生ではない。というところで、不安を感じていたが、個人的にはいい方向に予想が裏切られた!

原作では、味方と敵がスタンドを使って対決するバトル要素が非常に強いが、本作はスタンドのエッセンスを取り入れたミステリー要素が強く、ジョジョの雰囲気は感じつつも一風変わった味わい。

 

※極力、ネタバレの無いように記事を記載するものの、未読の方はご注意ください

 

本作の設定は、原作の第3部と第4部の間の期間。

第3部の登場人物であるホルホースが、スタンド能力を持つオウムを探す依頼を受けるところから物語が始まる。

第1話は、ホルホース、ボインゴ、マライア、ケニーG等、ジョジョ読者ならニヤリとする登場人物が立て続けに登場。オウムが日本の杜王町にいることが判明し、ホルホースがそこに向かう。そこには、これまた第3部の花京院の従姉妹がいて事件に関わり、さらには第4部の主人公の東方仗助とも邂逅し。。。

 

ホルホースは、謎のスタンド使いにたびたび攻撃を受けるが、仗助の力も借りながらス辛くもピンチを切り抜ける。原作は、エピソードごとに味方が敵を倒す展開が多く、敵が多数出てくる中でどんどんそれらを打ち負かしていくが、本作は謎のスタンド使いを追う展開になるのではないかと推測。2巻が待ち遠しい。

 

ただ、ジョジョを読んだ人でないと楽しめない内容なので、万人受けする漫画ではないことは確か。ジョジョ好きは是非読んでほしい。