アラフォーの本棚

40前後の中年の読書記録を公開。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

書評:クジラアタマの王様 ~今生きている世界は現実か、誰かが見ている夢なのか?

クジラアタマの王様 伊坂幸太郎の文庫最新刊。 いつも通りの伊坂節。現実とは地続きであるものの、少しファンタジックな世界観。登場人物が深刻な状況に陥りながらも、どこかユーモアのあるセリフが交わされ、その点がやはり現実感から少し離れる印象を与え…

書評:魔偶の如き齎すもの ~ 短編の中でホラーとミステリの融合

魔偶の如き齎すもの 刀城言哉シリーズ第3(だったっけ?)短編集。 シリーズ特有の不思議な事件の影に怪異がある、という舞台設定。探偵役・刀城言哉が事件の謎を解くものの、すべての謎を解き切れず、一部に謎が残り、それは怪異のせいでは、という内容。 …

書評:Dr.STONE ~少年漫画の新境地!唯一無二の科学漫画

Dr.STONE26 先日、とうとう最終巻が発売されたDr.STONE。 個人的には、科学というネタを競争が激しいといわれる週刊少年ジャンプで完結まで描き切ったのが単純にすごいと思う。さらに、読むと科学の知識が身につく点、子供にも安心して読ませられる描写等、…

書評:人を動かす ~人間関係構築の至高の書かも?

人を動かす リーダシップ本や自己啓発本は数あれど、不朽の名作ともいえるのが本書。 読み継がれている書物なだけあって、リーダーシップをとるためのコミュニケーションを学ぶのなら本書。個人的には、ビジネス書関連はほとんど読まないが、この本はかなり…

書評:日本の歴史7 ~武士政権の始まり、貴族社会の黄昏

日本の歴史(7) 日本史の中でも人気の源平合戦から鎌倉幕府の成立・安定までを著している本書。ちょうど、現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と完全に一致する時代。今までの貴族がけん引する社会が終わり、武士が台頭する時代が描かれる。大きな政治…